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唄の数々

 前唄   

・ 先のご先生の よいあともろて ちょいと出ました 三角野郎が

  四角四面の やぐらの上で      赤い顔して  黄色な声で

  音頭とるとは  おおそれながら  合うか合わぬかあわせておくれ

 さてはここらで数えてみます    されば踊り子よよろしくたのむ

 

・さては今夜の 皆様方よ        わたしゃ明石の 生まれで育つ

    浜の潮風 たもとに入れて   お城ながめりゃ 心もはずむ

    さては今から 景気をつけて    明石音頭を 声高らかに

     時間くるまで 楽しく踊ろう    さればここらで 語りには入る

 

・唄の文句は こりゃ小粋でも 私しゃ未熟でちっともうまくも読めないが

   踊る手拍子 また足拍子        太鼓ばやしに 助けをかりて

 

・されば踊り子よ はやしを頼む  はやしなければ 調子がとれぬ

    さればここらで 数えの唄を  なるかならぬか 読み上げまする

 

・さればこの場の皆様方よ  ちょいと出ました 三角野郎が

  四角四面の やぐらの上で      赤い顔して  黄色な声で

    音頭とるとは  おおそれながら  私しゃ未熟でちっとも うまくも読めないが

 合うか合わぬかあわせておくれ   さてはここらで数えてみます

 

・ 明石音頭の 数えの歌を    さればここらで 数え歌

 

後唄 

・私しゃこの先きゃまだ読みたいが 下手で長いのは踊りのじゃまよ

    はやしよければ 読みよいけれど はやしなければ 調子がとれぬ

    後のご先生よ    よろしく頼む  さればここらで ご先生にまかす

 

・さては今夜の 踊り子たちよ  みんな元気で 踊っておくれ

   さてはここらで お後とかわる お後ご先生を よろしくたのむ

 

 とり

・されば今夜の 皆様方よ      汗を背中に 踊ってくれた

    夜明けガラスが 鳴きわたるまで 私しゃこのまま 読みたいけれど

     私しゃここらで 読み切りまして こよいこの場の 皆様方と

     またの機会を 楽しみに   私しゃここらで 読み終えまする

   

・嫁をもらうなら おかめをもらえ 二百十日の コリャ風よけに

・明石音頭も 今晩かぎり   私しゃ明日から コリャかごの鳥 

 

数え歌 

東あさあぎりの歌

      1.ひがしあさぎり  西二見、 つなぐ磯辺の波の音、竿を並べてつり天狗。 

      2.ふたつと見られぬ子午線の、天にそびえる大時計、沖の船路の道しるべ。

      3.見ても聞いても生きのよい、明石名物桜だい、夫婦ちぎりをちかう味。

      4,世にも不思議や人丸山、  願いかなえた盲杖の、 桜見事に花開く。

      5,いこかもどろか恋いのせて、フェリーボートのどらが鳴る、

                                                                淡路通いの浜千鳥。        

  6,昔をしのぶ喜春城、    水にうつして剛の池、 六万石の夢のあと。

    7,夏に見上げるよいの空、 一番星を見つけたと、 よみし詩人の歌の町。

      8,やぐら太鼓でしぼり出す、 酒で名高い江井が島、  住吉神社の松つづき。

      9,ここは明石の樽屋町、今に伝わる茶碗屋の、かわいい娘もひと踊り。       10,とわに栄えんよろこびを、 明石音頭の数え歌、菊と桜の町はえる。  

 

基本の明石音頭
明石音頭・基本の歌 - 明石音頭保存会
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